今日は犬の視覚についてお話しましょう!

見えている景色が人とは違うのかな??
そうなんです。
実は人と犬では見える世界が異なるという研究結果が発表されています。
では、犬に見えている世界はどのようなものなのでしょう。
何といってもまず気になるのは視力ですよね。
私たち人間が情報を得る際に一番便りにしているのが視覚であると言っても過言ではないでしょう。
普段の生活でいかに目に見える情報に頼っているか、バラエティ番組で見る「箱の中身はなんでしょう」のようなゲームを見ていると、中身が見えない事がいかに不安であるかが分かりますよね。
人間ははっきりとクリアに見える状況を好みます。
視力がわるければ眼鏡やコンタクトを使って補おうとします。
犬はどうでしょう?
犬に視力検査を行ってみたところ(検査方法は人とは異なりますが、その結果を人間の視力の数値に置き換える事ができるそうです)
およそ0.26であったそうです。
これは視力1.0の人間が23メートル離れたところで見えるものが、犬は6メートルまで近づかないと見えないという事を示しています。
逆に30㎝程度距離を置かないと犬は対象物に焦点を合わせる事が出来ません。
床に落ちたトリーツが目の前にあるのに、なかなか見つけられないという姿を見たことはありませんか?
また、飼い主さんや良く接する人でも近くにくるまで認識できないという事もありませんでしたか?
このように犬の視力はお世辞でも良いとは言えないのです。
ここで「あれ?でも家の子は離れた所にいた猫に私より先に気づいたけどなぁ。。」
なんて疑問が浮かんだ人もいるでしょう。
犬と人の目の構造は異なっていて、犬は視力(はっきりと物を捉える)のかわりに
動体視力(動いているものを捉える)が人よりも優れているのです!
光のちらつきを認識する能力の測定で、点いたり消えたりする光を見せその速度をどんどんと早くしていきどこまで認識できたかを調べてみると
人間はおおよそ1秒に55回の点滅を超えるとちらつきが見えなくなり(つまりずっと光っているように見える)
ビーグル犬では1秒に75回の点滅を判別する事が出来たそうです!
これは、犬とボール遊びをしている時に地面を弾んでいくボールが、犬には人より約25%遅いスピードで見えている事を表します。
そう思うとすごいですよね。
野球のアニメなんかで、ボールがスローに見えるような演出がありますがあんな感じに犬も見えているのかも知れません。
さっと動く猫に気づけたのもそのおかげかも。
(とはいえ、前の記事にも書いたように犬は嗅覚や聴覚も優れているので猫が風上にいたりしたのであれば、まずは嗅覚や聴覚である程度察知していたのかもしれませんね。)
さらにもう1つ、犬の方が夜目が効くと言われています。
犬の祖先やイヌ科の動物は薄暮性で明け方や夕暮れが最も活発になります。
そのため、薄暗い中でも良く見える目が必要でした。
犬の瞳孔は人よりも大きく集光力も人より優れています。
また、暗いところでフラッシュをたいて犬の写真を撮ると、その目が光っていた事がありませんか?
これは「タペタム(輝膜)」という細胞の層が、吸収されなかった光を網膜に反射する為で
目に入ってくる光を捉える二度目のチャンスを与えているのです。
このタペタムは光を増幅させる働きも持っていて、光に対する感度を高めているのです。
このような事から分かるのは、
犬は人間と比べると細部をはっきりと見ることはできないが、暗いところでも対象が見えやすく、動いているものを捉える能力に長けている
という事です。

なるほど~ちょっと難しかったけど分かったよ!
夜目が効くなんて羨ましい・・・。
次回は色覚(色の世界)についてお話します!
これもまた人とは違っていて面白いですよ~。
【おまけ】
実は犬の目の大きさって、体の大きさに関わらそんなに差がないんです。
小型犬ほど目が大きく可愛らしく見えて、大型犬は目が小さく格好よく見えるますよね。
一度観察してみて下さい。
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